初めての老眼鏡

「初めての老眼鏡」いつから掛け始めるのが良いのか誰もが迷います。

「まだ、掛けたくない。」「掛け始めると老眼度が早く進むのでは?」という不安から

「まだ見える!」「 まだ、大丈夫!」と我慢してしまいがち。

老眼鏡を掛け始める時期を、ご自分で、第三者的に判断する方法と、

趣味やお仕事に合わせて選ぶレンズタイプをご紹介します。

初めに年齢とともに弱くなってしまうあなたの調節力を調べてみましょう。

(方法を掲載しています)

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● 調節力が5~4で、午後の眼精疲労が気になる人、
老眼鏡が初めての人に
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調節力が4~5で、午後になると眼精疲労が気になる人におすすめしたいレンズが、ニューコンセプトレンズです。

水晶体・毛様筋に十分なピント調節力が有っても{ 軽度の負担×時間 =疲労 } 作業時間が長くなれば疲労が蓄積されます。毛様筋の負担をファクションエリアが軽減してくれます。

遠近両用メガネのように見るためではなく疲労軽減のメガネなので通常のメガネと同じ感覚です。

メガネの必要性を感じながらも、レンズを通して見る見え方に抵抗のある方はニューコンセプトレンズから始められてはいかがでしょう。

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● 調節力が3~2で、日常メガネを着けている人、
会議・受講など遠方、近方を交互に見る機会の多い人に

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調節力が以下で、日常メガネを着けている人には、遠近両用メガネのご使用をおすすめします。

年齢と共に調節力が低下し、近くを見るときにメガネを外したり、メガネを掛け変えたりすることが多くなるからです。

今は、大丈夫でも1年ごとに平均0.25づつ調節力が低下すると云われています。

0.5低下すると5㎝から10㎝離さなければ手元の文字が読みずらくなります。

遠近両用メガネは、万能ではありませんが、とても便利なメガネです。軽度のうちは欠点も少なく使い慣れやすいのです。

遠近両用レンズの価格差には眼鏡屋でも驚きますが、遠近両用レンズは単純に遠方視用のレンズと近方視用のレンズ2枚を半分ずつ上下にジョイントしたものです。

昔の遠近両用レンズに切れ目がはっきりついていたのを知っている人も多いでしょう。いまの遠近両用レンズには切れ目がありません。

遠用と近用の2枚のレンズ、度数が違えば厚みも違うはずです、その厚みの違うレンズをスムーズにジョイントするには綿密な設計と加工技術が必要になります。

高価な遠近両用レンズは欠点を限りなく少なくしたレンズと言えます。

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● 初めて老眼鏡が必要になった人、
調節力が3~1で室内業務をとにかく楽にこなしたい人

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趣味、お仕事の内容に関係なく幅広く使いやすいレンズです。

長時間のパソコン作業、店内での接客業務、医師、コックさんにもおすすめです。

レンズの設計は、遠近両用レンズと同様に数十種類あります。

ご使用状況を想定しながら上下に度数変化するレンズ光学中心位置を測定し用途に合わせメガネに仕上げていきます。

室内で過ごすことの多い人には、常時装用メガネとしてお使いいただけます。

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● パソコンでの入力作業時間の長い人、
普通の老眼鏡では顔を上げたときボケが気になる人に

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手元の書類と少し離れた画面を見るのに適しています。

室内用メガネと比べ離れたところがボケるので掛けたまま歩くことはできません。

軽度で初めてメガネを使う人、事務職、選別、縫製のお仕事にピッタリのレンズです。

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● 初めて老眼鏡(軽度)が必要になった人、
不自然な姿勢で作業をされる人に

老眼鏡写真

一般的に老眼鏡と呼ばれるタイプのメガネです。

調節力の有る無しによってピントの合う範囲が決まります。

ごく軽度のレンズでも1m離れるとボケてしまうため、持ち歩いて使用します。

使い便利は悪いのですがリーズナブルで、初めての老眼鏡、ベッドでの読書におすすめです。

ピントの合う距離は固定的ですが上向きな不自然な姿勢でも明視できます。

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● あなたの調節力は?

あなたの調節力を知る簡易的な方法を紹介します。下の十字図を1メートル離れたところから両目で見つめながら画面(ディスプレ)に近づき、線がにじみ始めたところで、目と画面の距離を測ります。お車の運転など外出時にメガネを掛ける人はそのメガネを着けて試してください。(老眼鏡は、掛けないでください)

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目から画面までの距離が30㎝なら3.3の調節力になります。

にじむ距離が25cm以内なら老眼鏡の必要は無いでしょう。にじむ距離が25cm~30㎝の人は長時間の近業作業時に老眼鏡が必要になります。35㎝以上なら無理をしないで眼鏡の使用をお勧めします。

メガネをお作りになる前に眼科での検診をおすすめいたします。

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● 老眼鏡が必要になるわけ

40歳を過ぎた頃から、読書や長時間のパソコン作業などの近見視に、目の疲労を感じるようになります。軽度の近視の人は近くが見やすいという利点を持っていますが、遠方までよく見えるという人は網膜の感度が良く、その症状を早期に感じてしまいます。 無意識のうちにピントを合わせてくれる水晶体(右図)が年齢と共に硬くなり調節力が低下してくるためです。 初期の頃は、遠くから急に近くの文字を見たり、その逆で、近くの文字を見ていて遠くを見たときピント合わせにタイムラグが出てきたりします。

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● 無理しないで眼鏡を掛けた方が良い!?

下のグラフは、年代別の平均調節力を表したものです。40歳を境に徐々に調節力が低下しています。45歳が老眼鏡を必要とする平均年齢と言われる理由も理解できまね。

同年齢でも調節力は違います。趣味やお仕事の内容によってもメガネの必要度は変わります。

手元から40㎝の文字を60分間以上読もうとすれば、4の調節力が必要になります。30㎝なら4.8の調節力、50㎝ならの調節力があれば長時間の手元作業に耐えることができます。

もし、見たい距離に必要な調節力が足りなければ、メガネを使うべきです。見えるからと無理をして見続けると自律神経を刺激し身体全体に悪影響を及ぼしてしまいます。



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